ミステリー小説感想のブログ

密室殺人だとかのトリックを使ったミステリーが大好きなので、感想・評価を行っていきます。

【ネタバレ無し】「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」の感想を書いてくよ~

今回は倉知 淳先生が執筆された、豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件という本格ミステリー小説の感想書いてきます。



最近、日曜日にふらふらと館内で本のタイトルを流し読みしていたら、この本に出会いました。



タイトルが衝撃的過ぎませんか!?
すぐさま借りました。ミステリー小説ってライトノベルと違ってシンプルなタイトルが多いので新鮮でした。



後、借りてから気づいたのですが、この本は全6編の短編集みたいです。私は長編ミステリーが好きなのですが、こんな衝撃的タイトルを付けている作者なので、面白い設定を使った短編を取扱っているんだろうなぁとワクワクしながら読みました。



まずはAmazonから転載したあらすじを載っけておきます。

戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が頭から血を流して倒れていた。屍体の周りの床には、なぜか豆腐の欠片が散らばっていた。どう見てもこの兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだようにしか見えないないのだが……前代未聞の密室殺人の真相は!?


如何でしたか?
書かれたあらすじは5番目に載っている短編のみでした。なので6編の軽いあらすじと感想を書いてきますね。



1番目は、【変奏曲・ABCの殺人】
Aから始まる町と名字の人が殺され、その後にBから始まる人が殺された。
その記事を読んだ主人公が取った行動は…という内容です。

読んで思ったのですが、ミステリーでは無かったです。ブラックユーモア系の作品でした。皮肉が効いてて良かったです。

たぶんこれはアガサ・クリスティABC殺人事件のオマージュだと思うんですが、申し訳ないことに読んだことが無いです…。有名な作品ですし今度読んでみたいです。


2番目は、【社内偏愛】
会社内の人事管理を全てAIに一任したところ何故か1人だけ優遇されてしまう…という内容です。

こちらもブラックユーモア系ですね。
中盤からオチは読めてましたが、将来このような事故が現実に起きそうで怖さがあります。


3番目は、【薬味と甘味の殺人現場】
殺人現場で被害者の口にネギが突き刺さっており、隣にはケーキが置かれていた…という内容です。

これはミステリー系でした。トリックではなく、何故ネギを用意したのかなどの動機を推理していく内容です。ゾワッとするサイコパス的な動機でした。


4番目は、【夜を見る猫】
祖母の買っている猫が夜中になると同じ方向を眺めだす。
その方向に行ってみると…という内容です。

猫が気になったのは、光景なのか音なのか匂いなのか。
予想外の真実で驚きました。


5番目は、【豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件】
あらすじは上記参照です。

設定は好きですが、トリック要素は無かったです。ちょい残念な出来でした。


6番目は、【猫丸先輩の出張】
革新的な技術情報を受け取りに研究所に行った主人公。そこで破天荒な先輩に再開し、殺人未遂事件に遭遇する…という内容です。

猫丸先輩が有能でカッコいい。隔離施設で容疑者0人っていう設定はすきです。



以上が全6編の感想でした。そろそろこの作品の評価を行います。
星5個を満点とした場合…



★★☆☆☆  星2個です!!
今回の作品はブラックユーモア系が主で私の求めている内容ではありませんでした。ミステリーも壮大なトリックは無く肩透かしをくらいました。
設定は好きなので、長編本格ミステリーで作って欲しいと感じました。

以上が感想・評価でした。
ここまで読んで下さってありがとうございました。ではノシ