ミステリー小説感想のブログ

密室殺人だとかのトリックを使ったミステリーが大好きなので、感想・評価を行っていきます。

【ネタバレ無し】「こうして誰もいなくなった」の感想を書いてくよ~

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今回は有栖川 有栖先生が執筆された、こうして誰もいなくなったという本格ミステリー小説の感想書いてきます。



前回のレビューの際に短編は好きじゃないという書き込みをしましたが、今回も短編作品です…。


図書館にて有栖川先生の作品を確認していたら、タイトルを見て借りてしまいました。


有栖川先生といえば、学生アリスシリーズを書かれた大御所の1人です。そのためワクワクで借りました



まずはAmazonから転載したあらすじを載っけておきます。

伊勢湾に浮かぶ、通称「海賊島」に招かれた10名の男女。
仮想通貨で巨万の富を得た大富豪、「デンスケ」の招待によるミステリアスなバカンスは、予想外の断罪で幕を開けた。
死亡事故を起こしたモデル、ブラック企業の社長、その肩を持つ政治家、「悪の食物連鎖の頂点に立つ」弁護士……。
次々暴かれる招待客達の悪行、そして恐るべき殺人事件が……。



如何でしたか?
書かれたあらすじは14番目の中編です。
14番目…。そう、この作品は短編が13と中編が1つもあります。メチャクチャ作品数が多かったです。



短編は短いものなら5ページほどの内容もありました。
ジャンルはミステリーというよりファンタジーやSF(少し不思議)物が多かったです。


短編で一番気に入ったのは、【未来人F】です。
江戸川乱歩先生の怪人二十面相のオマージュ作品です。
あとがきにて、文体も真似ていると書かれており、確かに似ている文で書かれていて凄いと思いました。
少々、二十面相シリーズの作品としては掟やぶりな内容でしたが面白かったです。


その他の短編はあまりにも数が多いので、あらすじ紹介は行いません。


14番目の【こうして誰もいなくなった】も良かった。
アガサ・クリスティそして誰もいなくなったのオマージュですが、私は読んだことがありません。
食堂にて流された音楽や被害者の残した証拠等、いろいろと原作に似せているそうなんですが、そういった部分は分からなかったのが残念でした。


探偵側も原作を読んでいて、それもヒントに謎を推理していく展開は良かったと思います。


今回は、中編でしたが久々に見ごたえのある内容でした




以上が感想でした。そろそろこの作品の評価を行います。
星5個を満点とした場合…



★★★☆☆  星3個です!!
中編は文句無しで良かったです。
しかし、13個もある短編のほとんどがミステリーではなく、そしてあまり面白いとはいえない作品だったのが残念です。
今度こそは長編で何か読みたい…

以上が感想・評価でした。
ここまで読んで下さってありがとうございました。ではノシ